お母さんのお腹の中で旅立った赤ちゃんのご葬儀についてvol.7 水子供養とは
誕生を心待ちにしていた赤ちゃんを亡くすことは、ご両親や家族にとって大きな悲しみと思います。そのような心情の中で、役所への手続きや火葬などを進めていかなければなりません。
お母さん、お父さんにとっては望んでもいなかったことですから、何をどのようにすればいいのか分からないことと思います。
少しでもお母さん、お父さんのお役に立てればと死産となった赤ちゃんの見送りについて、必要な手続きや火葬、葬儀のことをメインにご案内していきます。
⑦水子供養(みずこ くよう)とは
仏教用語のひとつに水子(すいじ)と言う言葉があります。これは、死産した未熟児や死産児を言います。
水子供養とは、日本独特の慣習で、この世に生を受けることができなかった赤ちゃん・胎児の冥福を祈ることです。
一般的に水子供養は、2つの意味の解釈があります。
⒈宗教者(寺院)にお勤め・読経して頂くこと。
⒉赤ちゃんのお骨を納骨(お寺で永代供養や墓地に埋葬するなど)すること。
宗教上やお母さんお父さんの思いの中で、魂を供養したいと考えたときに行うものです。一般慣習上や法的に必要なことではありません。
悪質なお寺・宗教法人や、また善意から親戚・友人・知人から良かれと思って、水子供養しないと祟りがある、良くないことが起きるというようなことをもっともらしく伝えたりしますが、全く根拠はありませんので、気にしないようにして下さい。
また、亡くなられた時には気持ちの整理がつかないなどさまざまな理由で水子供養(寺院の読経)をしなかったけど、時間が経ってしまったけれども水子供養(寺院の読経)をしたいということもあるかと思います。それでも問題はありません。ご供養に早い遅いはないです。
○水子地蔵が天に導く
仏教の思想(浄土真宗は除く)では、亡くなった赤ちゃん・胎児は「水子地蔵」というお地蔵様に導びかれ極楽浄土に召されると考えられています。
また、水子地蔵は、亡くなった赤ちゃん・胎児が極楽浄土で幸せに暮らせるようにお世話をしてくれます。
水子地蔵にお参りするということは、赤ちゃんに会いに行くということになると思われています。
◼️水子供養(寺院の読経)を行いたい。
・お付き合いのある菩提寺がある場合
菩提寺にご相談下さい。
浄土真宗では胎児も成人も分けて考えないので、水子供養としてのお勤め・読経はないですが、胎児・赤ちゃんの供養(読経)をしない訳ではありません。
まずは一度、菩提寺にご相談下さい。
・寺院との付き合いがない場合
わたくし共で寺院をご紹介する事も出来ます。
◼️水子供養(納骨)を行いたい。
・墓地がある場合
墓石の正面向かって右側に水子地蔵を立てます。水子地蔵の相場は20万円前後です。
浄土真宗の場合、墓誌の左側(末席)にお名前を彫ります。
・墓地がない場合
水子供養(永代供養など)を専門に行なっている寺院も多くあります。インターネットで「お住まいの地域 寺 水子供養 永代供養」で検索して下さい。